「分析・鉄道趣味(1)─歴史的変遷に関する一考察」『鉄道ピクトリアル』856、2011年11月号
念願の(!)、鉄道雑誌デビューを果たしました。
現在発売中の、『鉄道ピクトリアル』856号(2011年11月号)のP83〜P88に「分析・鉄道趣味(1)─歴史的変遷に関する一考察」と題しまして、私の博士学位論文のダイジェスト版の記事を掲載させていただきました。
模型こそが(あるいはそれに対するロマンティックな想い入れこそが)、日本社会における鉄道趣味の源流であるという着想に基づきながら、現代までに至る鉄道趣味の歴史的変遷が4段階からなるという仮説的な見取り図を提示しております。
ご関心のある方は、ぜひご一読いただけますと幸いです。
(本業である学術雑誌に論文が載るのと同じかそれ以上にうれしい、とか本当のことを言ってしまっては語弊があるかもしれませんが、同誌は子どもの頃から読んできた雑誌なので、感慨深いものがあります)
記事自体は、前任校の同僚である苅谷寿夫さんとの連名でして、来月はその苅谷さんと一緒に行いました、「鉄道フォーラム・ウェブ・アンケート調査」の結果を中心に記事を掲載していただく予定です。
鉄道フォーラムと言えば、
鉄道ファン、特に情報鉄の方ならば
誰もがご存じの、日本最大の
鉄道ファンのオンラインコミュニティですね。
http://www.railforum.jp/
実は、『鉄道ピクトリアル』誌への掲載の際には
鉄道フォーラムのマネジャー、伊藤博康さんに
大変お世話になりました。
(この場を借りて、改めて伊藤さん、
ならびに、『鉄道ピクトリアル』編集長の今津さん、
そして、調査にご協力いただいた鉄道ファンの皆様方に
改めて深くお礼申しあげます)
なお、このアンケート調査については、
『オンライン・ファンコミュニティの実態に関する研究―鉄道フォーラム・ウェブ・アンケート調査の結果から―』
(松山大学総合研究所所報68号、2011)
という報告書に詳細をまとめてありますので、こちらもご関心のある方はぜひ。
最近では、
鉄道趣味の変遷を社会学的に研究しようという
若手研究者の方も増えてきたようです。
そのうちに、日本社会学会の大会で、
「鉄道ファン」部会が成立するかもしれませんね。