土橋臣吾・南田勝也・辻泉編『デジタルメディアの社会学―問題を発見し、可能性を探る』(2011年、北樹出版)

私の執筆が遅れ、刊行が遅れてしまい 共著者のみなさんには多大なご迷惑をおかけいたしました。土橋臣吾さん、南田勝也さんと一緒に編集させていただき、 木島由晶さん、加島卓さん、永井純一さんといった 新進気鋭のメディア論者たちとご一緒させていただい…

「分析・鉄道趣味(1)─歴史的変遷に関する一考察」『鉄道ピクトリアル』856、2011年11月号

念願の(!)、鉄道雑誌デビューを果たしました。 現在発売中の、『鉄道ピクトリアル』856号(2011年11月号)のP83〜P88に「分析・鉄道趣味(1)─歴史的変遷に関する一考察」と題しまして、私の博士学位論文のダイジェスト版の記事を掲載させていただき…

比較家族史学会30周年記念公開シンポジウム

教授会で同僚の先生に頼まれたので告知。 2日目のシンポはわが師匠まで登壇するようです。 日時 2011年6月25日(土)・26日(日) 場所 中央大学多摩キャンパス 詳細は↓をクリック http://wwwsoc.nii.ac.jp/jscfh/2011_53taikai.PDF 26日のシンポは 山田昌弘…

「紀伊國屋書店書評空間 Kinokuniya Booklog」4月の4冊

「紀伊國屋書店書評空間 Kinokuniya Booklog」 http://booklog.kinokuniya.co.jp/tsuji/ を更新しました。 2011年4月は以下の4冊です。 『若者のトリセツ』岩間夏樹(生産性出版) http://booklog.kinokuniya.co.jp/tsuji/archives/2011/04/post_11.html 『中…

「本館」は「紀伊國屋書店書評空間 Kinokuniya Booklog」へお引っ越し

久しぶりのブログ更新です。このブログでも、ごくたま〜にブックレビューを記してきましたが、このたび(というか、約1年前か…汗)「紀伊國屋書店書評空間 Kinokuniya Booklog」様にお誘いをいただき、長文のブックレビューについては、そちらに引っ越すこと…

水越伸・東京大学情報学環メルプロジェクト編『メディアリテラシー・ワークショップ』(東京大学出版会) / 難波功士『広告のクロノロジー』(世界思想社) / 岡井崇之編『レッスル・カルチャー』(風塵社) / 工藤保則・寺岡伸悟・宮垣元編『質的調査の方法』(法律文化社)

忙しさにかまけて、いただいた本のご紹介が遅れました。 大変申し訳ありませんでした。お詫びを添えつつ、ご紹介させていただきます。 メディアリテラシー・ワークショップ―情報社会を学ぶ・遊ぶ・表現する作者: 水越伸,東京大学情報学環メルプロジェクト出…

長谷正人・奥村隆編『コミュニケーションの社会学』(有斐閣)

今度から、いただいた本をブログで紹介することにしようかと思います。 「デフォルトのコピペ」みたいな返信ばかり差し上げるのも 送ってくださった方に失礼かなとか思い始めまして・・・。 ちなみに、この場合の「業界内でのよくある定番」としては、 「ぜ…

宮台真司・辻 泉・岡井崇之編『「男らしさ」の快楽―ポピュラー文化からみたその実態』(勁草書房)

9月に出させていただいた共著『「男らしさ」の快楽』が、おかげさまで好評をいただき、2刷が出ることになりました。読んでくださった皆様に対して、ここにあつく御礼を申し上げます。 ありがとうございました。 「男らしさ」の快楽―ポピュラー文化からみた…

(6)〜(12) マンガと基本文献で学ぶ社会学

一回ずつに分けて掲載してきた、「マンガと基本文献で学ぶ社会学」をテーマとしたブックレビュー。 面倒くさくなった(笑)のと、学生向けブックガイドのニーズがあるのとで、一挙にまとめて掲載。 <第6回>つまらない「世の中」を楽しく生きられるか(そ…

宮台真司・辻 泉・岡井崇之編『「男らしさ」の快楽―ポピュラー文化からみたその実態』(勁草書房)

共著が出ました。 昨日(9月24日)から配本が始まっているそうです。 「男らしさ」の快楽―ポピュラー文化からみたその実態作者: 宮台真司,辻 泉,岡井 崇之出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2009/09/25メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 86回この商品を含む…

(5) つまらない「世の中」を楽しく生きられるか?

ひきつづきブックガイドの5回目。今回と次回のテーマは、つまらない「世の中」を楽しく生きられるか。社会が「豊かか/貧しいか」ということと、我々が日々を「楽しい/つまらない」と感じるかということは、必ずしもきれいに対応しません。「豊か」だけれ…

(4)「『社会』は捨てたもんじゃない」

第三回目のテーマは「『社会』は捨てたもんじゃない」。「どうせつまんない世の中だから」「何したって変わらないんですよ」と呟いてしまう前に、これらの作品に目を通すことで「世の中も捨てたもんじゃないな」と感じることができたなら・・・と思います。 …

(3)「歴史観を問い直そう」

第三回目のテーマも引き続き「歴史観を問い直そう」。当たり前だと思っている自分たちの社会、あるいはその歴史について、ちょっと違った角度から眺めてみることは、社会学的に物事を考えるためのよいトレーニングになるでしょう。歴史に対して、単なる「鑑…

(2)「歴史観を問い直そう」

第二回目のテーマは「歴史観を問い直そう」。当たり前だと思っている自分たちの社会、あるいはその歴史について、ちょっと違った角度から眺めてみることは、社会学的に物事を考えるためのよいトレーニングになるでしょう。「右より」に、今度は「左より」に…

(1)「目からウロコ」体験をしよう!

※2年ほど前、『タウン情報まつやま』誌上で連載させていただいた、一言ブックガイド。 社会学の面白さを体験できる本を、一冊はわかりやすいマンガから、もう一冊は比較的マイナーだけど超おススメな専門書などから、合計二冊ずつ紹介しておりました。 まあ…

「文化の驚くべき『変容』」〜『大正ロマン』28号掲載予定。

<お仕事で書いた文章> 「高畠華宵大正ロマン館」より、会報誌『大正ロマン』の原稿依頼をいただく。 テーマは「驚いた!」だそうだ。華宵には、同名の表紙絵があり、それに絡めて、現代の様々な驚きを特集するという。 私のほうは、まだ論文化には慎重な考…

友人関係の自由市場化は楽園か、地獄か

「2章.自由市場化する友人関係」を書かせていただきました。 結婚相手が、お見合いから恋愛が中心になって、数十年がたちますけれども、いまや友人ってのも、自分の責任で見つけてこないといけない時代になっているんじゃないか・・・そんな内容を書かせて…

 『続・まちづくりとメディア』

<お仕事で書いた文章>愛媛新聞に連載させていただいた「マスコミ時評」欄の最終回。以下の文章は、2005年12月19日の掲載。 まあ、ありていに言って、 松山のタウン情報誌ってのは、 あまり面白いとは言えないのですね。 1.種類が少ない 2.ターゲットが…

高畠華宵と現代のオタク文化に関する鼎談

<お仕事で書いた文章> 高畠華宵ってご存知でしょうか?「少年倶楽部」の挿絵に美少年や美少女を描いた・・・といえば、 ポピュラー文化好きの方なら、 「あああの!」とすぐに絵柄が思い浮かぶかもしれませんね。そうです、竹久夢二などと同時期、 大正時…

 『まちづくりとメディア』

<お仕事で書いた文章>本日(2005年11月7日)の愛媛新聞に掲載された記事。 現在、松山では、松山城への眺望を保全しながらいかにまちづくりを進めるのかという検討が進められている。景観法という法律もあるのだが、山城への眺望保全をまちづくりに盛り込…

 読み手から書き手へ〜メディア・リテラシー概念、展開の時期到来

<お仕事で書いた文章>『愛媛新聞』「マスコミ時評」欄の記念すべき第1回目の文章。今読み返すと、こんなにも”市民派”な文章を書いていたのかとびっくり。 最近は、大衆社会論に転向しつつあったりもするので、 自分に何が起こったのか、 それとも日本社会…

 「今、なぜオタクか?」〜『オタク文化論』新聞掲載記事補足メモ

先日、愛媛新聞の取材を受ける。2005年10月9日(土)愛媛新聞紙面、 「マツヤマゴーゴー」という若者文化に関する記事で、 メイドカフェに代表されるオタク文化を特集しており、 その中で、コメントを担当。ただ、語り足りなかった部分もあるので、 …

「時に新聞は孤高のメディアたれ」

<お仕事で書いた文章>空前の与党圧勝で終わった総選挙の結果に関する感想を書いた文章。小泉首相のメディア戦略は、 注目の的だけれど、それが効果をあげるのは、 単にマスメディアの影響が強いからというよりも、 受け手の社会心理状況にかなり依存してい…

 『望まれる健忘症対策〜歴史的背景の掘り下げを!』

<お仕事で書いた文章> 愛媛新聞、2005年5月30日(月)「マスコミ時評」欄の掲載の記事原稿。 タイトルは・・・ 『望まれる健忘症対策〜歴史的背景の掘り下げを!』 です。 竹島問題など、日韓関係の悪化を伝えるニュースが溢れていますが、 「あれ?今年は…

くるりの『赤い電車』最高!

※ミクシにも書いたけど、せっかくだからこっちにもアップ。 (ミクシからリンクを貼るのは、好きじゃないので、めんどくさいけどコピペ。) いや〜、いいですねえ、くるりの新曲。『赤い電車』!先週のMステでやってましたねえ。 「電車」へのあこがれを あ…

  「引き算の関係」=誰もがナンパ師の時代!?

今日の下のほうに載せておいた、 『少年育成』誌に掲載予定の 『ケンカの変容〜「引き算の関係」のもたらしたもの』 でとりあげた 「引き算の関係*1」 について、何か分かりやすい例はないかな〜と思ってたところ、 思い当たったものがある。 一言で言うと、…

  国鉄民営化再考〜郵政民営化が問われる時代にこそ!

<お仕事で書いた文章> 『愛媛新聞』2005年7月11日(月)「マスコミ時評」欄に掲載済み。 本来なら、メディア論の文章だが、尼崎JR線脱線事故の遠因に国鉄分割民営化があるのではないかという論旨なので、鉄道ネタにもしておく。郵政民営化が問われる時代に…

 90年代の若者論

上記の文章は、この著作の延長線上で考えると理解しやすいかも(実際に、『みんなぼっちパート2(仮)』でも書いた文章の内容を織り込んでいるし。)この著作の紹介をしておくと、浅野智彦氏の「選択的コミットメント」がキーワードとして注目を集めました…

 『ケンカの変容〜「引き算の関係」がもたらしたもの』

<お仕事で書いた文章>・・・ちなみに、以下の紹介文も含めて、 ミクシにアップしたものを再掲。 (ミクシから、直接ブログに飛ぶようにする人もいるけど、 あれは好きじゃないので、わざわざ面倒くさいけど、こうしてみた。) 『少年育成』誌からの依頼で…

   得体の知れない他者たちを理解せよ!

いまさらだけど、がんばって出した本なのでレビューしておく。 ポピュラー文化、家族、教育、ジェンダー、自己、インターネット、マンガ・・・といったこれだけ広範な社会事象を分析しているにもかかわらず、その向こうには共通する現代日本社会のイメージが…