くるりの『赤い電車』最高!
※ミクシにも書いたけど、せっかくだからこっちにもアップ。
(ミクシからリンクを貼るのは、好きじゃないので、めんどくさいけどコピペ。)
いや〜、いいですねえ、くるりの新曲。
『赤い電車』!
先週のMステでやってましたねえ。
「電車」へのあこがれを
あれだけ、さわやかに歌い上げるアーティストは
そうそういないでしょう。
『ああ上野駅』とか『津軽海峡冬景色』とか
『悲しみ本線日本海』とか
鉄道はさんざん、歌われてはきたんだけど、
あれだけ、ストレートでさわやかな楽曲はないね〜。
おそらく、鉄ヲタがオフ会のカラオケで歌う
定番ソングになるものと思われ。
ポイントを一言で言うと、
ヒットを飛ばすアーティスト、
くるりの岸田は、実は”鉄道も”好き
ってことじゃなくって、
”鉄道が”好きだからこそ、
くるりの岸田だ
ってことだな。
つまり、鉄ヲタであるという
特定のポピュラー文化へのコミットが
当人のアイデンティティの核になっているということ。
(イデオロギーとか、
ジェンダー・クラス・エスニシティ3点セットとかでもなく。)
かつ、それを
実に真正面からオープンに訴えているところがカッコイイ!
どちらかというと、
ヲタ系に属するポピュラー文化(=鉄道)に
熱心にコミットすることが、
売れ線のアウトプットにつながるというのは
僕のようなポピュラー文化研究者としては
なんとも好ましい。
と、同時になんとも妬ましい。
妬ましいってのは、
ああいう、ステキで、説得力のあるアウトプットを
魅せられると、
研究しているのが、ばかばかしくなっちゃう。
同じような発言は、
映画『パッチギ!』を見て、
姜尚中が言っていたらしい。
さらにいうと、宮台ゼミの後輩にあたる、
イー・ヒョンソク氏は、
ついちょっと前に修士論文を書き上げておきながら、
今度は、徴兵制と若者の社会意識をテーマにしたマンガを
ヤンマガに連載するとか(もう始まったのかな。)
これもまた、同じように妬ましいけど、
かといって、僕が・・・
映画を撮れるわけじゃないし
マンガを描けるわけじゃないし
歌を歌えるわけでもないので
(なんだか、『もしもピアノが弾けたなら』みたいだな―笑)
まあ、コセコセと論文を書こうと
思い直した残暑の夕方であった。