ブックレビュー

「紀伊國屋書店書評空間 Kinokuniya Booklog」4月の4冊

「紀伊國屋書店書評空間 Kinokuniya Booklog」 http://booklog.kinokuniya.co.jp/tsuji/ を更新しました。 2011年4月は以下の4冊です。 『若者のトリセツ』岩間夏樹(生産性出版) http://booklog.kinokuniya.co.jp/tsuji/archives/2011/04/post_11.html 『中…

「本館」は「紀伊國屋書店書評空間 Kinokuniya Booklog」へお引っ越し

久しぶりのブログ更新です。このブログでも、ごくたま〜にブックレビューを記してきましたが、このたび(というか、約1年前か…汗)「紀伊國屋書店書評空間 Kinokuniya Booklog」様にお誘いをいただき、長文のブックレビューについては、そちらに引っ越すこと…

水越伸・東京大学情報学環メルプロジェクト編『メディアリテラシー・ワークショップ』(東京大学出版会) / 難波功士『広告のクロノロジー』(世界思想社) / 岡井崇之編『レッスル・カルチャー』(風塵社) / 工藤保則・寺岡伸悟・宮垣元編『質的調査の方法』(法律文化社)

忙しさにかまけて、いただいた本のご紹介が遅れました。 大変申し訳ありませんでした。お詫びを添えつつ、ご紹介させていただきます。 メディアリテラシー・ワークショップ―情報社会を学ぶ・遊ぶ・表現する作者: 水越伸,東京大学情報学環メルプロジェクト出…

長谷正人・奥村隆編『コミュニケーションの社会学』(有斐閣)

今度から、いただいた本をブログで紹介することにしようかと思います。 「デフォルトのコピペ」みたいな返信ばかり差し上げるのも 送ってくださった方に失礼かなとか思い始めまして・・・。 ちなみに、この場合の「業界内でのよくある定番」としては、 「ぜ…

宮台真司・辻 泉・岡井崇之編『「男らしさ」の快楽―ポピュラー文化からみたその実態』(勁草書房)

9月に出させていただいた共著『「男らしさ」の快楽』が、おかげさまで好評をいただき、2刷が出ることになりました。読んでくださった皆様に対して、ここにあつく御礼を申し上げます。 ありがとうございました。 「男らしさ」の快楽―ポピュラー文化からみた…

(6)〜(12) マンガと基本文献で学ぶ社会学

一回ずつに分けて掲載してきた、「マンガと基本文献で学ぶ社会学」をテーマとしたブックレビュー。 面倒くさくなった(笑)のと、学生向けブックガイドのニーズがあるのとで、一挙にまとめて掲載。 <第6回>つまらない「世の中」を楽しく生きられるか(そ…

宮台真司・辻 泉・岡井崇之編『「男らしさ」の快楽―ポピュラー文化からみたその実態』(勁草書房)

共著が出ました。 昨日(9月24日)から配本が始まっているそうです。 「男らしさ」の快楽―ポピュラー文化からみたその実態作者: 宮台真司,辻 泉,岡井 崇之出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2009/09/25メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 86回この商品を含む…

(5) つまらない「世の中」を楽しく生きられるか?

ひきつづきブックガイドの5回目。今回と次回のテーマは、つまらない「世の中」を楽しく生きられるか。社会が「豊かか/貧しいか」ということと、我々が日々を「楽しい/つまらない」と感じるかということは、必ずしもきれいに対応しません。「豊か」だけれ…

(4)「『社会』は捨てたもんじゃない」

第三回目のテーマは「『社会』は捨てたもんじゃない」。「どうせつまんない世の中だから」「何したって変わらないんですよ」と呟いてしまう前に、これらの作品に目を通すことで「世の中も捨てたもんじゃないな」と感じることができたなら・・・と思います。 …

(3)「歴史観を問い直そう」

第三回目のテーマも引き続き「歴史観を問い直そう」。当たり前だと思っている自分たちの社会、あるいはその歴史について、ちょっと違った角度から眺めてみることは、社会学的に物事を考えるためのよいトレーニングになるでしょう。歴史に対して、単なる「鑑…

(2)「歴史観を問い直そう」

第二回目のテーマは「歴史観を問い直そう」。当たり前だと思っている自分たちの社会、あるいはその歴史について、ちょっと違った角度から眺めてみることは、社会学的に物事を考えるためのよいトレーニングになるでしょう。「右より」に、今度は「左より」に…

(1)「目からウロコ」体験をしよう!

※2年ほど前、『タウン情報まつやま』誌上で連載させていただいた、一言ブックガイド。 社会学の面白さを体験できる本を、一冊はわかりやすいマンガから、もう一冊は比較的マイナーだけど超おススメな専門書などから、合計二冊ずつ紹介しておりました。 まあ…

友人関係の自由市場化は楽園か、地獄か

「2章.自由市場化する友人関係」を書かせていただきました。 結婚相手が、お見合いから恋愛が中心になって、数十年がたちますけれども、いまや友人ってのも、自分の責任で見つけてこないといけない時代になっているんじゃないか・・・そんな内容を書かせて…

 90年代の若者論

上記の文章は、この著作の延長線上で考えると理解しやすいかも(実際に、『みんなぼっちパート2(仮)』でも書いた文章の内容を織り込んでいるし。)この著作の紹介をしておくと、浅野智彦氏の「選択的コミットメント」がキーワードとして注目を集めました…

   得体の知れない他者たちを理解せよ!

いまさらだけど、がんばって出した本なのでレビューしておく。 ポピュラー文化、家族、教育、ジェンダー、自己、インターネット、マンガ・・・といったこれだけ広範な社会事象を分析しているにもかかわらず、その向こうには共通する現代日本社会のイメージが…