(1)「目からウロコ」体験をしよう!

※2年ほど前、『タウン情報まつやま』誌上で連載させていただいた、一言ブックガイド。
社会学の面白さを体験できる本を、一冊はわかりやすいマンガから、もう一冊は比較的マイナーだけど超おススメな専門書などから、合計二冊ずつ紹介しておりました。
まあすでに時効でしょうってことで、ブログでも再録しておきます。
毎回テーマがあって、それにあわせて二冊ずつ選んでいましたが、第一回目のテーマは「『目からウロコ』体験」。なにげない日常に、「えっ!?そうだったの?」という意外さを感じるところから社会を見る目をスタートさせたいと思います。



イキガミ 5 塗りつぶされた魂 (ヤングサンデーコミックス)

イキガミ 5 塗りつぶされた魂 (ヤングサンデーコミックス)

国民の1000人に1人が、大人になると必ず死ぬように仕組まれた社会。誰が死ぬかは直前までわからない。もちろんそんな社会はイヤだ。だが、濃密な「生」に必要なものは何か。現代の希薄化した「死」の感覚が問い直される一作。



定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか? (新潮文庫)

定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか? (新潮文庫)

日本人はいつから時間に正確か。明治期に鉄道が広まってからか。いや、江戸期にはすでに正確な時間感覚が存在し(寺の鐘の時報)、だからこそ鉄道が運行できたのだという。日々の社会のあたりまえさを疑う、「目からウロコ」の一冊。